いざ任意整理の相談をしようという方でも誰に?どんな事を言えばいいの?という不安があるのは仕方のない事です。

このページでは任意整理の相談から事件の相談の仕方についてお伝えしていきます。

任意整理の相談や依頼は誰がやってくれる?

任意整理とは、債権者と支払いについて和解を代理してする手続きのことをいいます。

委任契約の代理ということになるので、法律事務にあたり弁護士と140万円未満の案件については司法書士が代理をすることが許されています

NPO法人なども相談を受け付けていますが、裏に弁護士会から懲戒を受けている弁護士がついているようなケースがあるので気を付けましょう

任意整理の相談・依頼までの簡単な流れ

主な任意整理の相談までの流れは次の2つです。

弁護士と直接会って任意整理の面談をする

まずは面談の予約をする

この場合、いきなり弁護士の事務所に訪れても、弁護士が裁判所に行っているなどして相談を受け付けてもらえない可能性があります。

ですので事前に電話やメールで予約を取るところからはじまります。

指定日時に事務所で相談・依頼をする

指定された日時に事務所に出向き相談をしましょう。

病気やケガで自宅を出るのが困難な場合には、弁護士に出向いてもらうこともできる場合があります。できるかどうか、予約の電話で聞いてみるとともに、出張費用として費用がかかる可能性がありますので、いくらくらいかかるか聞いておきましょう。

弁護士の説明に納得がいき、頼んでみたいと思ったときにはそのまま委任契約を結ぶことも可能です。

電話で面談をして相談・依頼をするケース

実は弁護士の債務整理については、弁護士会から原則として直接面談をして受任をするようにするよう指針が出されています(詳しくはこちらPDFファイルが開きます金融庁のホームページです。)

しかし、あくまで「原則」なので例外があります。任意整理手続きを急がなければならないような事情がある場合には電話で面談をすませ、そのまま依頼をすることもできます。

電話で面談する場合には電話をしている相手が本当に弁護士や司法書士であるとは限らず、事務職員のみが対応することもあるようですので気を付けるようにしましょう。できれば弁護士・司法書士と会うのがよいでしょう。

相談にあたって準備すること

いきなり弁護士や司法書士を訪ねて任意整理をしたいといっても、情報がなければ任意整理もできません。任意整理の相談にあたってどのような準備をすればよいでしょうか。

債務の状況の整理

まずは、自分の債務の状況をできる限り正確に答えられるように準備をしておきましょう。

なにを整理しておけばよいかというと、どこから借りているか?いくらくらい借りているか?借り入れ期間が長い場合にはいつから借り始めたか、連帯保証人や不動産を抵当に入れているかなどの項目です。

どこから借りているのか

任意整理をするにも、どの金融機関と交渉すればよいのかわからないようでは交渉のしようがありません。どこから借りているか?特にマスターカードやVizaカードなどの信販会社から借りている場合には、どこの信販会社なのかということをカードの裏面から読み取っておきましょう。

長期の延滞をしているような場合には、保証会社や債権回収会社に債権がうつっている場合があります。届いている書面から何がおきているのか?わからない場合には書面をもっていくようにしましょう。

いくらくらい借りているか

任意整理は長期分割になりますが払っていくことが前提の手続きです。

債務調査と支払いの状況から分割弁済が無理である時には、自己破産や民事再生という借金を免除・減額できる手続きの利用を検討しなくてはなりません。

後から任意整理から自己破産や民事再生に替える場合には、手続きに不都合を来すようなこともありますので、だいたいでもよいのでいくらくらい借りているかは把握しておきましょう。

もし時間的な余裕があるのであれば信用情報機関に債務の状況の開示を依頼しましょう。

借り入れ期間

どれくらいの期間借り入れをしていたか把握するようにしましょう。こちらも大体でもかまいません。

借り入れ期間が長く、利息制限法以上の借り入れをしていた場合には、払いすぎていた利息があり、その差し引きをするため、利息制限法に基づく引き直し計算ということがなされます。

この期間がわかると、債務圧縮がどれくらいになるか、場合によっては払いすぎていた利息を返してもらえる過払い金請求が可能となるためです。

連帯保証人の有無

通常の消費者金融ではあまり連帯保証人の設定を要求されることはありませんが、規模の大きくない消費者金融や、商工ローンからの借り入れの場合、連帯保証人の設定をしていることがあります。

単に緊急連絡先として親などの申告をしたのか、連帯保証人という本人と同等に債務について支払う義務のある立場になったのかではずいぶんな違いがあります。

連帯保証人になっている債務については、あなたが債務整理をしたところで、連帯保証人に請求すればよいだけなのです。

連帯保証人に迷惑をかけたくないのであれば、任意整理の手続き対象から外す事も検討しなければなりません。

担保の有無

借り入れに関して担保を差し出していないか確認をしましょう。

担保をとられているほとんどのケースが、自宅・マンションを抵当に入れてお金を借りている場合です。

抵当権には順位というものがありますが、この場合順位は関係なく、任意整理をしてしまうと不動産が競売にかけられてしまいます。

この場合は任意整理の手続きからは外さなければなりません。

収支の状態の整理

任意整理は債務を支払っていく手続きになります。ですので、支払える状態なのか?ということをそもそも聞いてきます。

ざっとでもいいので、「今の借金への支払いがなければ月々いくらまでなら支払えるか」(返済原資がいくらか?という言い方をします)を計算しておきましょう。

できれば厳密に詰めておくのがより正確な見通しとしてよいのかもしれません。なぜなら私の経験則上、いざ任意整理を始めると、「面談時には〇万円は払えると思ったが、今考えてみるとその金額は無理」という方は珍しくない…というかほとんどなのです。

収入としては、給与それに類するもの、児童手当・児童福祉手当などが支給されている場合にはその金額などをまとめます。

支出は生活費です。食費・電気代・水道代・ガス代・携帯電話料金・通院している人は医療費などを入れます。この際に返済している額はいったん外します。

その差し引きした額が自由に使えるお金ということになるので、その金額内で無理なく払えるかを弁護士が判断してくれます。

任意整理相談当日の流れ

任意整理の相談当日には何が話し合われるのでしょうか。

現在の状況

債務の状態や収支の状態をチェックします。ここまでは、事務所の職員さん(パラリーガルと呼ばれる法務専門の事務職員さん)が対応することもあります。

方針の決定

任意整理が可能なのかどうなのか、無理であれば一番向いている手続きは自己破産なのか個人再生なのかということを決めます。いったん3つの手続きのどれかで受けておいて、債務がいくらになるかで方針を決めることもあります。

任意整理で行く場合には、総額で支払いをいくらにするか、交渉をせずに支払い続ける債権者はどの債権者なのか、和解をするとなるといつ頃くらいから、いくらづつくらい支払うか、などを決めます。

任意整理の相談終了・依頼

ここまで行くとあとは任意整理を任せるか、他の事務所にも聞いてみるのかということを決めましょう。法律相談をしたからといって必ず案件をお願いしなければならないということはありません。

他の弁護士や司法書士の意見も聞いてみたいというのも法律上問題ありません。

任意整理の相談に持参すべきもの

任意整理の相談に持参すべきものはあるのでしょうか

債務に関する書類

金銭消費貸借契約書を最初に結びますね。そちらをもっていくとよいでしょう。

私の経験則上、100人に1人くらいしか持っていないので、なければないでよいですが、督促が来ているような場合には督促状を持っていきましょう。

信用情報機関に債務の状況の開示を求めた場合にはその資料をもっていきましょう。

債権譲渡や保証債務の履行・代位弁済でサービサーと呼ばれる債権回収会社に債権が移っているような場合にはその旨記載された書類も持っていきましょう。

銀行のカードローンや消費者金融を利用している場合にはカードがあると持っていくと良いでしょう。どこの債権者なのかわかりますし、依頼をした場合にはカードは返送しなければならないのですが、弁護士・司法書士が変わりにやってくれることもあるようです。

収支に関するもの

前述した収支に関するまとめたものを持っていくとよいでしょう。

ハンコと着手金

その場でまかせてしまおうと思っているような場合には、ハンコと着手金をもっていきましょう。着手金がどのくらいかは弁護士・司法書士の方針によるので、電話で予約をとったときに聞いておきましょう。

任意整理相談する弁護士・司法書士を探すには?

相談相手はどのように探せばよいのでしょうか?

端的に借金相談に専門特化している事務所は、きとんと広告を出しています。「任意整理」と検索をしても出てきますが、専門家として有名な事務所を下記にあげておきます。

任意整理の相談まとめ

任意整理は一生に1回あるかないかというものです。慎重に間違いなく行うためにもしっかりとした準備をもって臨みましょう