貸金業者からの督促に対して払わないでいると、借金がどんどん膨らみます。この膨らむ原因の中には「遅延損害金」というものが含まれています。

このページでは遅延損害金がどのようなものかと、任意整理で遅延損害金がどのように取り扱われるかという事に関してお伝えします。

遅延損害金とはどのようなものか

まず、遅延損害金とはどのようなものかについてみてみましょう。

借金が延滞したときに、何が請求されているかを分解したときに、「元金」と「利息」と「遅延損害金」にわかれます。

元金は借入をした金額そのものですね。たとえば100万円を借りた場合の100万円そのものです。

利息は、借入をした額に対して契約で結んだパーセンテージに応じて債務者が支払わなければならないものですね。

利息制限法1条によると、元本10万円未満では2割、元本10万円以上100万円未満では1割8分、元本100万円以上だと1割5分の支払いをする必要があります。これを超える利息を取ると罰則になります。

遅延損害金とはその名のとおり、「遅延」した場合に「損害金」として支払う金銭のことをいいます。

利息制限法4条は、金銭消費貸借がきちんと履行できていないの賠償額は1条(さきほどの利息)の1.46倍を超えると無効としています。

逆に言うと1.46倍までなら、罰としてとってもよいということになり、遅延損害金は法律上債権者が正当に取ることを認められた権利であるといえるでしょう。

遅延損害金は任意整理ではどのように扱うように規定されているか

おさらい、任意整理とはどのような事をするのか

ここで、任意整理では何をするかおさらいをしておきます。

任意整理は、債務者の債務について和解契約という契約を結ぶものでした。

具体的には、いつから支払うか、債務額をいくらとするか、月々にいくら支払うか、利率はいくらにするか、支払いを何回遅らせると一括請求できるようにするかなどを決めます。

遅延損害金をどのように扱うかは、この債務額をいくらとするか?の交渉の結果となりますね。

ここに関する法律上のルールは…じつはありません。

ですので、債権者としては元金・利息・遅延損害金全額を一括して払わないと和解しないということもできますし(一時期そのような主張をする債権者がいました)、逆に宣伝によく出ているように元金のみを長期分割して和解するということも法律上はできます。

おおむね「東京三弁護士会統一基準」に則って任意整理はすすむ

任意整理など債務整理にあたっては「東京三弁護士会統一基準」というものによって処理がすすめられています。

これによると和解案の呈示にあたっては遅延損害金や将来利息は含めずに、利息制限法による引き直し計算をして残った額の元本での呈示をすることを原則としています。

これは任意の原則なのでこの原則に絶対に従わなければならないというわけではないのですが、ほとんどの弁護士・貸金業者は債務者の経済的な立ち直りの観点からこの和解基準に従っているのが現状です。

つまり、任意整理によって遅延損害金はカットできるのが原則なのです。

遅延損害金がカットできないような場合がある

ほとんどのケースで遅延損害金はカットできるのですが、次のようなケースでは遅延損害金をカットできない場合があります。

借入期間が短い

借入期間が1年にもみたないような極端に短いような場合には、通常の任意整理よりも不利な条件をのまざるを得ない場合が往々に出てきます。

貸金業者の主張次第ですが、将来利息をつけてくれ、分割回数を短くしてくれといった主張の中に、遅延損害金の一部を認めてくれという主張がされる場合があります。

特に遅延損害金の主張は割と多くされがちなので注意が必要です。

任意整理を始めてから期間が経っている

債務者が受任をしてから無職になってしまった期間があるなどして、任意整理をしようにもできなかった期間があったり、あってはならないのですが、弁護士・司法書士が案件をうけたまま事件を放置していた場合に起こります。

過去にあったのが、支払いの準備ができていないから…という連絡をうけて3年以上本人と連絡をとらず放置されていた結果、貸金業者が遅延損害金の一部を強硬に主張、訴訟を提起されたのでやむなく遅延損害金の一部を認めての和解をしたものです。

任意整理に着手したならば、なるべく早く和解、支払いというステップに進むようにしましょう。

そもそも会社の方針として東京三弁護士会統一基準を飲まない

前述のように東京三弁護士会統一基準は任意の約束のようなもので法的拘束力はありません。

そこで、会社の方針として遅延損害金を取らないで和解しないことはないとする会社との任意整理では遅延損害金の一部または全部を認めざるを得ないことになります。

裁判上の主張

貸金業者が裁判をしてきて、和解をする気配がない場合には、そのまま判決をとられます。

この場合、元金・利息・遅延損害金は法律上認められた権利なので、裁判で主張すればそのまま通ってしまいます。

もし任意整理で遅延損害金の主張をされた場合の対処

上記のような理由で遅延損害金を主張された場合にはどのように対処すればよいでしょうか?

一括弁済もしくは頭金を入れる

まず考えられるのが一括弁済をするので遅延損害金をなくしてほしい、あるいは頭金としていくらか多めに入れるので遅延損害金をなくしてほしいという主張です。

貸金業者としても確実な返済のほうを求めるので、親や親族が援助を申し出ていたり、何らかの理由で手元にお金があるのであれば検討してみてはいかがでしょうか。

分割期間を短くする

これは債務者というより弁護士・司法書士の仕事なのですが、どうしても遅延損害金を譲らない場合には分割期間を短く設定することを提案して遅延損害金をとらない事を認めてもらいましょう。

まとめ

このページでは遅延損害金がどのようなものか、任意整理ではどのように扱われているのか、請求されるケースはどのようなものか、それにたいする対処法についてお伝えさせていただきました。

遅延損害金は法律上認められた権利で、通常の任意整理ではカットできることを頭に入れていただき、あまりにも大きな金額の遅延損害金が発生している場合には独力での返済は避けて、まずは弁護士・司法書士の無料法律相談をうけるようにしましょう。



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