Q:

私は弁護士に債務整理を依頼したところ、自己破産や個人再生ではなく任意整理を選択して借金返済をしていくことになりました。

思ったより月々の返済額が少ないので手元で使えるお金に余剰があるのですが、繰り上げ返済をしたほうがいいですか?

A:

あくまで、このサイトの管理人の感覚ですが、任意整理後の繰り上げ返済はやめて、手元でお金を貯めておいて、一括返済ができるようになったときに返済をしてしまってはいかがでしょうか?というご提案をさせていただいています。

任意整理が終わった後の繰り上げ返済はしない!?

業者との和解がすんでいざ支払いという場面になると、支払いがものすごく軽くなっていることに気づくはずです。

その結果手元に余剰がでてくることになる人もおられるかもしれません。

この場合「任意整理なんかさっさと終わらせてしまいたい」という気持ちがあるかもしれませんが、実はあまりおすすめしていません。一括弁済できるまで貯めて一括弁済することをお勧めしています。

繰り上げ返済は金利がかかる場合には有効

そもそも住宅ローンなどでよく聞く繰り上げ返済なるものはなぜやるのでしょうか?という話からスタートしましょう。

住宅ローンの場合には消費者金融などの貸金業者から借りるのよりかは少ないですが金利がついていますね。

繰り上げ返済をすることができれば、元本が減る…元本が減れば支払う金利が減る…返済が楽になる、という仕組みから繰り上げ返済により楽になる方が多いのです。

任意整理は金利0で和解をしているので繰り上げ返済のメリットがない

任意整理に関していうと和解した後の返済額には利息は含まれておりません。

つまり、元本のみの支払いと原則はなっているはずです。

そうすると繰り上げ返済をして元本を減らして…というメリットが期待できないので意味がないのです。

繰り上げ返済はやめてリスクに備えるべき

任意整理をしている最中には急な出費を要求される可能性があります。

親戚の葬儀でなんだかんだで10万ほど使うかもしれません、家族に内緒にしている場合には旅行に連れてってくれといわれるかもしれません、急に仕事場からリストラや倒産で仕事をしなう恐れもあります。

任意整理はそのようなことがあっても2回以上の返済額の支払いがない場合には一括請求をされてしまう手続きなのです。

手持ち資金はできる限りショートしないようにしておくのが、借金完済のためのルールとなります。

一括返済できるようになったら

もし手持ちのお金に余剰ができるようになって、一括返済ができるようになったら、一括返済をしてしまうことをお勧めします。

なぜなら、月々の返済額が一括返済をすることによって減ってしまい、手元で自由になるお金が増える⇒より貯められるお金が増えるという好循環が生まれるからです。

Aさんの任意整理早期返済プラン

Aさんは任意整理の結果、月に12万はらっていたものが、4万で済むようになりました。内訳はA社2万円B社2万B社C社に1万を払っていくことになりました。

もともと月に10万は支払いができるAさんは6万程度もっと支払いのために回せるという事が判明しました。

Aさんに「任意整理を早くに終わらせたいのですが繰り上げ返済をしたほうがよいですか?」という質問を受けましたが、上記の考えから「まずはC社に一括弁済をできるように資金を貯めましょう」というアドバイスをさしあげました。

Aさんは余剰分6万円のほとんどを貯金にまわしたため、あっというまにC社に一括返済をしました。

するとC社への返済がなくなるため7万の余剰となったAさんは一括弁済のスピードを速めます。

貯蓄額がやや多くなったAさんはB社を完済できる資金を貯め切り、B社への完済をしました。

A社への返済の途中に、親が無くなって葬儀をしなければならなくなったAさんは、A社一括返済用に工面してあった費用でこのピンチを脱出します。

そして再び貯蓄をして、A社への一括返済をすませ、任意整理を最後までなしとげることができました。

任意整理で繰り上げ返済をしたほうがいい場合

絶対に任意整理をしたら繰り上げ返済をしたないほうがいいかというとそういうことでもありません。ではどんな場合には繰り上げ返済をしたほうがよいでしょうか

任意整理の対象から外した債権者

任意整理の対象から外した債権者は当然ながら従前どおり払わなければならないですし、個人から借りているような場合ではない限り利息もついていることでしょう。

このようなものについては手元に余剰があるならば、繰り上げ返済をしてさっさと返してしまったほうがいい、ということになりますね。

将来利息をつけられて和解した場合

ケースとしては極めてレアですが、和解にあたって借入期間が短かったとか、強硬な態度をとる貸金業者だったということが原因で利息を乗せられてしまっていることもありえます。

この場合には任意整理をした場合でも繰り上げ返済にメリットがある場合になりますので、繰り上げ返済を行うようにしましょう。

まとめ

このページでは、任意整理をする際に繰り上げ返済はしたほうがよいのか?という事について、事例を踏まえてお伝えさせていただいたともに、繰り上げ返済をすべき場合についてもお伝えをさせていただきました。

任意整理は長期間支払いを継続しなければならないことに気を付けたうえで、長期間支払いつづけるにはどうしたらいいかということをしっかり頭の中に入れておけば大丈夫ということを覚えておいていただければ大丈夫だとおもいます。

心配ならばお任せいただいた弁護士・司法書士に相談をしてみてはいかがでしょうか。