借金の整理については、債務整理という言葉と任意整理という言葉が入り混じっていますね。このページでは両方の違いと他の自己破産・民事再生手続きとの比較などもやってみようと思います。

債務整理と任意整理のそれぞれの言葉の意味を整理

債務整理と任意整理のそれぞれの言葉の意味をまず正確に理解しましょう。

債務整理とは

そのとおり債務(=借金)を整理する手続きのことをいいます。別名クレジットとサラ金の省略をしてクレサラともいうことがあります。

借金が多くなって返せなくなった場合にどのように借金の返済を軽くする、あるはもうしなくてもよいようにするかという手続きの総称のことを債務整理と呼んでいます。

その主な手段として、今回見比べる任意整理、自己破産、個人再生というものがあるのです。

任意整理は債務整理の手段の一つ

任意整理というのは、借金の支払いが難しくなった場合に、債権者と和解をして支払いを軽くする方法をいいます。

つまり債務整理の手段の中の一方法のことをいいます。

債務整理の他の手段と任意整理との比較

他の債務整理の手段と任意整理との比較をしてみましょう

自己破産と任意整理

自己破産とは、借金の返済ができなくなり支払えなくなった場合に裁判所に申し立てをして支払いを原則なくしてしまう手続きのことをいいます。

任意整理では借金の元金は払わなければならないことに比較して、借金で困った人の債務整理の手段の中では一番強力な手段になりますが、たとえば家を所有している場合には家は手放さなければならなかったり、連帯保証人のいる債務も当然に手続きの中に入れなければならないなど、資産・債務に関する影響が大きな手続きです。

そのため任意整理よりも厳格な手続きが要求されるため、書類あつめなどが面倒であったり、弁護士費用が任意整理に比べてたかったりします。

個人再生と任意整理

個人再生とは、借金の返済が難しい場合に裁判所に申し立てをして借金を減額してもらい支払っていく手続きです。

任意整理では債務の元金は払っていかなければならないのですが、個人再生は債務を約1/5に圧縮して払っていくこちらも強力な手続きです。

自己破産手続きと同様に書類あつめの苦労や、弁護士費用が高額である点が手続きの違いとして現れます。

しかしながら、圧縮した債務を払っていく点では共通しているともいえる手続きなので、依頼者に支払いが可能な状況が求められる点で共通しています。

過払い金請求と任意整理

債務整理の中には過払い金請求というメニューも一緒によく目にすることもあると思います。

これは、借金の利息について、利息制限法以上の払いすぎていた無効と評価される部分について今残っている債務額と差し引き計算をして、残っている債務がある場合には任意整理、払いすぎていた利息のほうが多い場合には過払い金請求となるものです。

手続きの当初任意整理で受任したものが、債務の調査の結果過払い金請求ができる…という場合もあるので注意が必要です。

時効援用と任意整理

ここからホームページやチラシなどではあまり見ない債務整理手続きと任意整理との関係についてお伝えしたいと思います。

借金は最後の支払いから5年(商取引にあたらない個人の貸し借りのような場合は10年)で時効にかかると民法・商法で規定されています(平成27年4月10日時点)

この時効という制度は、「時効制度を利用します」という意思表示が必要なため(援用と言われています)、相手方に内容証明で時効援用をする必要があります。

任意整理と時効援用は貸金業者との個別のやりとりという点では同じですが、交渉をする任意整理と違い、時効援用は一方的な通告で債務が0になる点で異なります。

相続放棄と任意整理

借金を相続したような場合には、裁判所に申し出て相続をしないですむようにしてもらうことができます。これを相続放棄とよんでいます。

任意整理は個別に貸金業者と交渉するのですが、相続放棄は裁判所に申告をして一方的に相続から除いてもらうことができる点で異なります。

まとめ

任意整理は債務整理の一手段として自己破産や個人再生よりかは借金を減額する力は弱いものの、比較的手軽に借金を減額できる点で選びやすい手続きであるといます。

どの手続きが適しているかは、あなたの債務の事情によって異なるので、専門家に相談するようにしてください。

天音法律事務所
弁護士:人見 勝行


ふづき法律事務所
弁護士:山下重幸


弁護士法人サルート法律事務所


クレアティオ法律事務所
弁護士多田浩章


アヴァンス法務事務所
※司法書士


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