Q:

私は5社の消費者金融に借り入れをして司法書士に任意整理を依頼したのですが、和解内容の支払いが厳しくなってしまい滞ってしまいました。

また遅延損害金がついてきたので、再度弁護士・司法書士に依頼をして任意整理や別の手続きの依頼をすることは可能ですか?

A:

条件は厳しくなるでしょうが、再度の任意整理も場合によっては可能ですので、専門性の高い弁護士・司法処理に依頼しましょう。

任意整理の再度やり直し

任意整理の再度やり直しについては次の2パターンが考えられます。

支払い開始前

たとえば支払い開始日が間に合わないであったり、支払い金額を検討したが、支払いが無理という場合に、その和解案いったんなかったことにして、新しく組み替えてくださいという事です。

Aさんの場合

Aさんは任意整理を弁護士に依頼していました。当初Aさんは4月から支払う予定だったので弁護士も4月からの予定で貸金業者と和解をしたのですが、4月中に親族に不幸があり、香典などでお金がたくさん必要となってしまいました。

そこで5月からに変更してほしいといういう相談を弁護士に打診、弁護士は慌てて私にこんな打診があったのだが…ということで相手に連絡をとったところ、契約書締結前だからいいですよということだったので5月からの支払いに契約書を再度おくってもらい和解ということになりました。

契約書の取り交わしが終わっているかどうか

Aさんのケースでは口頭ベースでは和解が終わっていたものの書類ベースでは和解は終わっていなかったので再度の任意整理に応じてもらえた形になります。

契約は口頭でも成立します。和解契約も口頭でしたものは契約をしたと評価されますが、いざ借金が払われなかった場合に、請求する側は裁判所で和解をしたと主張しても、その証拠がなければ裁判をした場合にまけてしまいます。

そこで契約書を取り交わしする前であれば柔軟に応じてくれる貸金業者も多いと思います。

これに対して契約書取り交わし後にどうなるか…ちょっとこのページの管理人にはそういった例を取り扱ったことがないので確定的なことは言えませんが、おそらく和解は終わっていて債権者はもう証拠ももっているので再度の任意整理には応じないと見たほうがよいと思われます。

この場合には、契約書上はほとんどのケースで2回以上の支払いについては一括請求&遅延損害金としているところがほとんどなので、1回遅れで払っていって余裕がある時においつく形で払うしかなさそうです。

支払い開始後の再度の任意整理

支払い開始後の再度の任意整理とは冒頭のケースのような場合です。まずできるのかということについて検討しましょう。

任意整理は再度でもできる

まず任意整理を再度することは可能かどうかということなのですが、法律的にみて再度の任意整理を禁止する法律はないので、可能であるという風に思っていただいて結構です。

このサイトでは何度もお伝えしているとおり、任意整理は債務者(その代理人である弁護士・司法書士)と債権者が相互に譲り合う和解になるため、そこに法律上の制限はありません。

どんな和解になるのかの実例

ちょっとイメージがわきづらいので実例をあげながらお伝えしたいと思います。

甲社に200万円かりていて36回の分割で、56,000円支払っていたとしましょう。10回支払ったならば144万まで債務が減っているはずです。

再度の任意整理ではこの144万を基準に、こんどは腕のいい弁護士・司法書士に依頼をして、60回分割にしてもらえれば、24,000円の支払いまで軽くなりますね。

このような形で和解を結ぶのが再度の任意整理を行ったときの和解となります。

とはいえ、債権者も再度の任意整理には慎重

形の上では任意整理でうまくいくように見えますが、とはいえせっかく支払いを軽くして和解したのに、また支払えないのか?となると債権者もいよいよ「和解しても支払えるのですか?」となってきます。

払う和解をするのだからいいではないか?とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、任意整理をした債権は和解をすればそれでよいのかというわけではなく、その債権をきっちり回収するまで管理をしなければなりません。

そこにはシステムを導入していなければなりませんし、遅れていれば督促の手紙を出さなければならなかったり、督促の電話をしなければなりません。郵送代、電話料金、人件費…すべてタダではないのです。

債権の回収の見込みがなければ自己破産をしてもらって、会社の帳簿からさっさと外したいという債権者の会社としての思惑もどこかにあると考えておいてください。

ですので、再度の任意整理ではきちんと払える事を示せなければなりません。

そこで、軽々しく近所の弁護士・司法書士にまたたのめばよいやと考えるのではなく、難しい和解になるから専門の弁護士・司法書士に依頼をするようにしましょう。

まとめ

再度の任意整理は基本的にはできますが、難しい和解になるので専門の弁護士・司法書士に依頼をすることで、支払いをさらに軽くしてもらうことが大切ですということをお伝えさせていただきました。