今滞納している場合に法律上はどのような地位にあってどのような請求が貸金業者ができるかなどの任意整理前の滞納と、任意整理後に滞納したらどうなるかという事についての知識をまとめてお伝えしたいと思います。

任意整理前の滞納について

任意整理前に滞納している場合についての知識を整理しましょう。

借金を滞納している場合に請求できる内容のおさらい

借金を滞納している場合に請求できる内容についておさらいをしたいと思います。

元本

借りた金額そのものです。50万借りたとすると、50万円はそのまま返さなければならないのはイメージがつきますね。

利息

貸金業者はボランティアであなたにお金を貸すわけではないので、あなたは借りたお金に対して利息を支払わなければなりません。

金利は利息制限法と出資法で規定されており、規定されている以上の利息をとると刑罰に処せられるばかりか、元本と一緒にかえってこなくなることがあります。

遅延損害金

任意整理前に滞納して借金が膨らんでいる原因となるとすればこの遅延損害金です。

契約に沿った支払いが遅れた場合には貸金業者は遅延損害金を請求することができるのです。

その額は利息制限法に規定されており、利息の1.46倍の請求をすることができるようになっています。

滞納していても任意整理は使える

支払いの滞納をしているような場合には払えない状態なので自己破産や個人再生を利用される方は多いです。

とはいえ、支払いをするだけの家計の余剰があって、支払いを軽くすれば払える額なのならば、任意整理を利用することもできます。

任意整理で滞納した債務をどれだけ軽くできるか

任意整理をすると滞納した債務はどれだけ軽くできるのでしょうか。

遅延損害金は全額カットが原則となる

基本的に遅延損害金は全額カットして和解をして支払うことが原則になるため、遅延損害金が膨らんでいる場合には大幅に債務が軽くなります。

利息

将来の利息もカットして支払っていく和解をするのが原則であるため、この点も任意整理を利用してほしいところなのです。

元金

基本的に元金は全額返さなければなりません。

しかし長期にわたって借りている場合には、昔の時点で利息制限法より高い利息で借りていた部分があれば最高裁がそれは無効であると判断を下しているため、任意整理をするにあたってはその払いすぎていた利息を差し引き計算をすることになるため、元金も減額できる可能性が高まります。

支払い条件

だいたいのケースでは月額5,000円を下限とした36回(3年)~60回(5年)の分割払いになるので、支払いが軽くなる可能性が高まります。

滞納をした場合には任意整理を

すこしでも滞納をしはじめた時には一時的に払える額が回復していても、支払いがそのうち難しくなることは目に見えています。

確かに信用情報に載るなどのデメリットはあるものの、支払いができなくなり自己破産・個人再生をする前に債務整理専門の弁護士・司法書士にみてもらっておくことが望ましいでしょう。

債務整理後の滞納

債務整理後に滞納をした場合については以下の事を知っておいてください。

任意整理後の滞納は2回までなら認めらえる

標準的な任意整理であれば、1回の滞納で一括弁済を貸金業者から迫られることはなく、大体の場合が2回遅延した場合に一括弁済をもとめられるようになります。

1回の遅延だけで、その1回分の遅れはあるものの、ボーナス時等に追いつけるのであるなら、1回遅れでも払っていくことは可能です。

できれば貸金業者と連絡をとって、1回の滞納状態でしばらく払っていく旨伝えておきましょう。

2回の滞納をすると一括請求の対象になる

貸金業者との和解の際には2回以上遅れると一括請求ができるような記載をしています。

滞納がなければ、たとえば4月に「5月分の支払いをしてください」と言われたとしても「5月分の支払いは5月まで待ってください」ということができる期限の利益というものが和解によって付与されています。

これが2回以上遅れると、待ってくださいという期限の利益を喪失すると契約書上に書かれているのです。

対応策は再度の債務整理

もし支払いが難しいのであれば再度の債務整理をすることも可能です。

ケガや病気が原因で失職したなど、まったく支払いができなくなってしまった場合には、自己破産手続きが基本となります。

減額すれば払っていけるのであれば、個人再生を利用することも手でしょう。

滞納していながらも、今まで払った金額をリスケするような事で対応可能であれば再度の任意整理もできますね。

たとえば、A社と和解した額が50万円だったとして、1万5千円払いにしていたもので、30万程度にまで減っている場合には、この30万を60回分割できれば、月々5千円で済むのです。

まとめ

このページでは、任意整理前の滞納をどれだけ軽くできるかということと、任意整理後の滞納についてどういう状態で何ができるかについて御伝えしてきました。

任意整理前でも後でも滞納しているという状態は督促が来るなどして精神衛生上よろしいとはいえませんね。

いち早く専門の弁護士・司法書士を探すようにしてみてください。

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