任意整理の手続きの途中や任意整理後に今いる会社から転職をしたいという人もいらっしゃるでしょう。

では実際に手続きに及ぼす影響はあるのでしょうか?いくつかのケースを見ながら考えてみましょう。

任意整理の手続き中に転職をする場合

任意整理手続き中に転職をすることはできるのか

任意整理は自己破産と異なり裁判所を利用する手続きではありません。消費者金融各社との任意の和解契約を組む手続きになります。

自己破産手続き中は職業に関する制限はありますが、任意整理では転職を禁止したり、制限をするような条項は一切ありません。

ですので転職自体は自由に行なうことができます。

任意整理手続き中に転職をする場合の注意

任意整理の途中で転職をする場合の注意としては、家計に及ぼす影響がどのようにかわるか?ということを、弁護士・司法書士にきちんと伝えるべきですという一点につきます。

たとえば転職にともない給料は上がったがボーナスが無くなったような場合には、弁護士・司法書士に伝えておかないと、ボーナスがあることを前提とした和解案を組んで和解されると任意整理後の支払いに影響がでることになってしまいかねません。

逆に収入が減るような場合には、弁護士・司法書士に依頼したときに、債務整理のために使える金額に変動があることになりますね。

たとえば月々5万を債務整理の支払いに使えると申告していた場合に、転職をして収入が下がってしまい、月々3万円の支払いしか出来ない状況になったとしましょう。

弁護士・司法書士にそのことをきちんと打ち明けていないと、月々5万の支払いをできる前提で任意整理をすすめ消費者金融と和解をしてしまうと、和解案が頓挫してしまうことになってしまいますね。

この場合、月々3万で和解が可能かどうか弁護士・司法書士と打ち合わせをして、難しい場合には自己破産や民事再生手続きに変更をしてもらう必要が出てくることになります。

任意整理後に転職をする場合

任意整理後に転職をする場合に気をつけなければいけないことは何でしょうか?

当然ながら収入を切らさないように休職期間をつくらないようにする

仕事を変わろうと思ってもすぐに変わるのが難しい意場合は当然にあります。

また会社によって給料日が違う場合もあるでしょう。

和解契約を一度してしまうと、その支払日の変更や、「まってもらう」という事はできなくなってしまいます。

たとえば給与が末締め翌15日払いだったことを前提に、15日に支払いにしていた場合に、すぐに転職できたとして、新しい所の給与が末締め翌25日払いになったときには、10日ほど遅れることになってしまいます。

できればこのようなときに未払い期間がないように気をつけて、払えるように準備をしておくのが最善の策となりますが、なかなか任意整理期間中に一回分をフォローできるだけ貯金をためておくのは難しいでしょう。

このような場合には、和解契約書をよく読んで、2回以上の遅滞があった場合には一括請求をされてしまうような場合であれば、1回送れてもすぐに払えば問題ないのです。

もしあなたが結んだ和解が1回でも遅れると一括請求をされてしまうような場合には、和解を結んだ業者に相談をして支払日をずらしてもらえないかということを相談しておきましょう。

転職によって和解内容の支払いが難しくなった場合には

たとえば、月に7万円支払いが可能であるという状況で任意整理をした場合に、仕事を転職した結果5万しか払えないくらい収入が下がってしまうことが予想できる場合もあります。

このような場合には、5万での分割払いにできるように再度の任意整理を組んでもらうようにもう一度弁護士・司法書士に依頼することが考えられます。

案件としては難しい部類に入るのですが、債務整理は理論上何回でも可能です。(債権者が合意をするかしないかの自由なので)。

転職の結果、下がってしまった収入で残った残債務額を払える場合には、再度の任意整理で総額を変えずに支払い条件をゆるくしてもらい、新たな収入状況では支払いができない場合には、自己破産や民事再生手続きを利用する事になります。

もちろん以上は転職により収入が下がってしまった場合の話で、収入があがったような場合にはそのまま払ってゆけば良いでしょう。

まとめ

任意整理中・任意整理後にも転職自体は可能なのですが、特に収入が下がってしまった場合には注意が必要になります。

支払いが出来るうちは良いのですが、すこしでも支払いが厳しくなりそうな場合には、あらかじめ弁護士・司法書士に相談をして、早めの手当てをするようにしましょう。

天音法律事務所
弁護士:人見 勝行


ふづき法律事務所
弁護士:山下重幸


弁護士法人サルート法律事務所


クレアティオ法律事務所
弁護士多田浩章


アヴァンス法務事務所
※司法書士


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