Q:

私は任意整理を依頼しているのですが、今日不在通知で「特別送達」というものが裁判所から来ていました。

これは受け取ってもいいものでしょうか?何かすることはあるのでしょうか?

A:

裁判を起こされた可能性が高いです。

弁護士・司法書士によって、対応の仕方が異なるため、とりあえずいったん依頼をしている弁護士・司法書士に連絡をして事後の方法を検討しましょう。

特別送達とは裁判所からの訴状等の郵送物です

郵送には、普通郵便や書留などの種類があるのですが、裁判所から訴状などを訴えられた人におくる手段としては「特別送達」という郵便方法で送られます。

すなわちこの特別送達を受けたという事はあなたは訴えられたという可能性が非常に高いのです。

債務整理を依頼中に債権者が訴えを起こすのは許されているの?

任意整理・自己破産・個人再生などの債務整理手段をとると、督促はストップします。

ところが、裁判をすること自体を禁止している法律などの規則は一切ありません。

ですので、貸金業者としては早々に裁判を起こしてしまう…という所もあるというのが現実です。

債務整理中に貸金業者が裁判を起こす訳は?

貸金業者はお金を貸すにあたってあなたの職場をきちんと聴取していますね。

裁判を起こすのは、あなたの給料を差し押さえるための方法としてするのです。

給料の差し押さえをするためには、契約書を結んで、それの契約内容の支払いが遅れました…というだけではすることができません。

きちんとその内容を公に証明することが必要になっています。法律上はこの公証してくれるものを「債務名義」とよんでおり、裁判所に訴え出て勝訴判決をもらうことがこれにあたるのです。

訴えられたらもう任意整理はできない?

そのような事はありません。

裁判は欠席でもしない限り1回では終わらない仕組みになっています。

双方の主張を裁判所が公平に聞くシステムをとっており、その主張をするのは裁判所で開かれる集まり(口頭弁論期日といいます)でしか受け付けてもらえません。

この口頭弁論期日は1回の進行に1か月以上かかります。

貸金訴訟がおこされると弁護士・司法書士は判決が出るまでの間、時間稼ぎをしてくれるので、その間に和解をすることになります。

裁判で借金が無い事にしてくれないの?

まれに、「黒いものを白にするのが弁護士・司法書士の仕事ではないのですか?」ということで、裁判で借金をなかった事にしてくれる…

そのように期待している人もいらっしゃるのですが、それは無理だという事を認識しておいてください。

日本の法制度上、借金の支払いを免除してくれるのは、自己破産で免責が確定したときだけに認められるものです。

弁護士・司法書士は裁判される事を防げなかったのか?

また、「なぜ弁護士・司法書士が間に入ったのに裁判をすることを防げなかったのか?」という事を質問いただく事も多いのですが、裁判をするかどうかは債権者である貸金業者の自由です。

弁護士が何かの仕事をする事によって法律の力で債権者の裁判提起を止める法律も無いのです。

どういうときに債務整理をしていても訴えられるのか

債務整理をしていて訴えられるのは次のようなケースが多くあります。

社の方針として裁判をする事に決めてあるようなケース

会社として債務整理をした債務者に対しては早々に裁判を起こすことを会社の方針として決めている貸金業者があります。

このような会社からの借入をしている場合には、弁護士・司法書士が入っても裁判を起こされる事は確実だという事を知っておいてもらうことは必要でしょう。

任意整理が始まってから期間が長引いている

任意整理を依頼してから、何等かの事情により任意整理が長引いてしまっている場合には、和解をしてくれる事をまってくれる貸金業者でも裁判を起こしてくることはあります。

たとえば、債務整理を依頼したが、報酬を払っていないため任意整理に着手できない…といった事情がある場合などです。

裁判が任意整理にどのような影響を与えるか

通常任意整理をする場合には、遅延損害金はつけない、将来利息もつけない、債権額によりますが36回~60回の分割での和解で、依頼者の詳細な情報を教えない…などの和解の方法をとります。

それが裁判を起こされる事によって、遅延損害金を一部認めてほしい…、将来利息を少しつけてほしい…、分割の回数を少なくしてほしい、債務者の現在の職場について詳しく教えるように…といった注文をつけられることになります。

債務整理に詳しい弁護士・司法書士なら対処法を知っている

最初から裁判を起こす業者だったのか…であったり、裁判を起こされてからの和解については、任意整理に詳しい弁護士・司法書士に依頼を変えてもいいかもしれません。

まとめ

このページでは、任意整理をしているにもかかわらず、裁判所から特別送達がきた場合に何を示しているか、どういう状態にあるのか、何をすべきなのか?という事についてお伝えしてきました。

もし自分がいま依頼をしている弁護士・司法書士が心配だ…というのであれば、債務整理に詳しい弁護士・司法書士に依頼を変えた方がいいのかもしれません。

このページでは債務整理に詳しい弁護士・司法書士を下記にご紹介しているので、ぜひ相談をなさってみてください。