郵便受けに入ってくるチラシやテレビ・ラジオ広告、インターネット等に「任意整理」という借金への対応方法がでてきますね。

ただ、言葉のイメージだけでは、「任意整理と債務整理は何がそもそも違うの?」「どんな法律に基づく手続きなの?」「どんな時に使うの?」といった事はわかりにくいものです。

このページでは、任意整理とはどのような手続きなのかについて見てみましょう。

任意整理とは

任意整理とは、支払いが難しくなった債務がある人が、債権者に対して、法律・契約で定められた支払い方法ではなく、緩やかな返済方法にしてもらうように依頼をし、和解契約等を結ぶ事で、弁済について見なおす手続きをいいます。

たとえば、消費者金融・信販会社で借金をします。

契約では利息制限法の範囲で利息がついてたり、支払いが遅れたような場合には遅延損害金というペナルティを支払う必要があります。

返済についても、契約で決めた日にすればいいのが基本ですが、遅れていまうと一括で支払う必要があるのが法律・契約の建前です。

支払いが難しくなってしまった場合に、利息や遅延損害金の支払い、支払い期日などについて話し合いをして、貸金業者に折れてもらうのが任意整理という事になります。

任意整理は、法律上は、債務者の支払い義務について、双方が譲り合った条件で和解する「和解契約」というものになります(一部業者は準消費貸借契約という契約書を交わしますが、内容は変わりません)。

任意整理と債務整理という言葉の違い

とても似ている、任意整理と債務整理という言葉の違いを理解しましょう。

債務整理という言葉は、借金等の債務に苦しむ人を解放するための手続きの総称をいい、具体的な手段として自己破産・個人再生・任意整理などの方法をとります。

要するに債務整理の一つの方法が任意整理という事になります。

任意整理をできる人

任意整理を利用できる人はどのような人でしょうか。

借金に悩んでいるならば、任意整理はどのような人でもできます。

サラリーマンでも、主婦でも、フリーターでも自営業者でも大丈夫ですし、会社などの法人も任意整理をする事ができます。

ただし、任意整理は返済を続ける事が前提の手続きなので、収入がない場合には使うのに向きません。

任意整理で借金が軽くなる仕組み

任意整理をするとどうして借金の返済が楽になるのでしょうか。

任意整理は借りている人の属性・条件によりますが、借入をしている元金を3年~5年にわたって返済していくのが、弁護士・司法書士・金融業界のルールになります。

まず、利息がつかなくなるので、支払えば支払うだけ元本が減るので完済が近くなります。

返済が滞ってて支払いができなくなっている場合には遅延損害金がついておりますが、弁護士・司法書士を通した任意整理をすると、条件次第では遅延損害金の支払いも免除してもらえる場合があります。

同じく返済が滞っているような場合には、残金と利息・遅延損害金を一括で請求されている場合もありますが、任意整理をすると和解時から36回~60回の分割にしてもらえるようになります。

この仕組みは特に法律に書いているものではないのですが、債務整理をする場合の取り扱いの指針となる、東京三弁護士会統一基準というものをベースとして、現在では貸金業者・弁護士・司法書士の間でこういう事務をするという事実上の取決めになっています。

また、過去に利息制限法以上、出資法未満の15%~20%以上で借入をしていた場合には、違法な利息として貸金業者は受け取る事ができないとされています。

このような利息がある場合には、今ある借金の額から差し引いてくれる事ができます。

任意整理を利用するための条件

任意整理を利用するための条件は、「3年~5年で返済を続けること」です。

「返済するんだから10年20年かかってもいいじゃないか?」と思ってしまう方もいらっしゃるとは思うのですが、金融機関は不良債権を抱えていると行政指導を受ける立場になります。

債務整理手続きをしている債務は不良債権の扱いになるので、10年20年も置いておくことができず、だったら自己破産をしてもらって帳簿から外す手続きを取りたいというのが貸金業者のシステムです。

ですので、3年~5年で返済を続けられること!というのが任意整理をできるための条件になります。

任意整理を依頼する専門家

様々なジャンルの国家資格や民間資格をもった専門家がいます。

お金の話なんでファイナンシャルプランナーに相談するべきか、税金滞納をしているので税理士に相談すべきか、と考える事があっても不思議ではありません。

しかし、任意整理は上述したように、貸金業者等との和解契約を代理するものになります。

契約の代理をする人になるので、弁護士法72条の「法律事務」に該当するため、弁護士が任意整理の専門家という事になります。

例外的に、認定司法書士という資格を持っている人は、弁護士法の例外に扱われるので同じく相談を受ける事が可能です。

任意整理を選ぶ事のメリット

任意整理を選ぶ事のメリットについて考えてみましょう。

様々な選択肢との比較でメリットをお伝えしたいと思います。

返済を滞らせる事より任意整理をすべきメリット

借金には時効がある事から、返済をしないで連絡が取れないようにして(夜逃げ等)、時効まで逃げ切ってしまおうという考えがあります。

確かに、民法の規定と商法の規定で5年の期間がすぎれば時効という事にはなっています。

しかし、この時効については中断という制度があるので、実際問題として夜逃げくらいで逃げ切れるものではありません。

遅延損害金がつけられた状態で裁判を起こされて確定してしまうと、いざ交渉しようとしたときには遅延損害金がついた金額で和解をしなければならない状況になるので、債務整理で完済してしまうのはメリットといえます。

自己破産・個人再生を選択する事より任意整理をすべきメリット

自己破産よりも任意整理が選ばれる点としては、弁護士費用が自己破産より安い、手続きが自己破産より簡単、官報にのらない、などが挙げられます。

任意整理を選ぶ事のデメリット

任意整理を選ぶとどのようなデメリットを覚悟しなければならないでしょうか。

債務整理全般に言えるデメリット

債務整理をすると、消費者金融・信販会社などの貸金業者は、信用情報機関に異動情報の登録(事故情報の登録)をします。

いわゆる「ブラックリスト」という状態です(ブラックリストというリストがあるわけではありません)。

これにより、新たな借入・クレジットカードの利用ができなくなります。

借入には、住宅ローン・自動車ローンといったものが含まれます。

自己破産・個人再生を選ぶよりも任意整理を選ぶデメリット

自己破産や個人再生を選ぶよりも、デメリットになるのは、元金は支払う義務があるということです。

債務整理の中でも自己破産を選んでしまえば基本的に借金は返済する必要がなくなります。

個人再生を選べば債務額によって減額される幅は異なりますが、おおよそ1/5程度に圧縮する事ができます。

これに対して任意整理は、元金の支払いは少なくともしなければならないのです。

これはどんなに弁護士・司法書士が頑張っても減額をしてくれる事は実務上ないので、注意が必要です。

まとめ

このページでは任意整理についての基本的な仕組みについてお伝えしてきました。

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